中国地方の遺品整理・生前整理業者|こころテラス
こころテラス

TEL:0120-927-383
対応エリア
広島・山口・岡山・島根・鳥取近郊

お役立ちコラム

母の形見の着物に宿る思い、今もそばにある家族の証

2017.07.30

こんにちは、こころテラスです。このコラムでは全国の方からいただいた遺品整理・生前整理の体験談をご紹介しています。(弊社にご依頼いただいた案件ではありません)今回は、お母様の遺品整理のエピソードをいただきました。

その日は、突然やってきた

母との別れは、あまりにも突然でした。
虫の知らせでもあったのでしょうか。他府県に嫁いだ私と母は普段、あまり電話することはありませんでした。ところがその日に限って珍しく、1日3回も話しました。たわいもない話でした。今になると何を話したかも定かではなく、会話には何の違和感もありませんでした。でもその夜母は、突然亡くなりました。脳梗塞でした。
通夜も告別式も、正直よく覚えていません。涙もでませんでした。ただ列席してくださった方々にご挨拶をし、感謝するのに精一杯でした。

遺品を手に取り、母の心残りに思いを馳せる

49日を迎えた日、父から母の遺品整理をするように言われました。遺品整理といっても、実家は父や祖母が引き続き暮らしていくのですから、片付けるのは母の衣類など身につけていたものぐらいです。
処分するものを整理していると、着物が出てきました。1年前、私が結婚するときに作った淡いモスグリーンの訪問着とシルバーの帯です。それは着物の値打ちなどわからない私にも、美しく上品に映ります。母が嬉しそうに、着物を見ていた姿が浮かんできます。ずっと働き続け、贅沢をしない母でした。お気に入りの着物に袖を通したのは、たった1度だけでした。
孫の誕生を楽しみにしていた母は、恐らくお宮参りにも、兄の結納にも着たかったでしょうに。母の心に思いを巡らせて、ようやく亡くなった現実を実感し、涙があふれてきました。

形見の着物に袖を通すたび感じるうれしさ

遺品整理をして私はやっと、母の死を現実として受け入れられました。それは別れというよりも、遺品としていつも傍にいる感覚を持つようになったからでしょうか。あのときの着物と帯を身に着けて私は、子どもの入学式や卒業式に出席しました。
母が残してくれた遺品は、今も変わらずあの頃のまま、上品で美しく色あせません。いつ身に着けても、なぜかうれしく心がほっとします。これからも一生大切に、一緒に過ごしていきたい私の大事な宝物です。

各種クレジットカード
ご利用いただけます
各種クレジットカードご利用いただけます
無料お見積り
訪問お見積り・ご相談は無料です。
まずはお気軽にお問合せください。
広島県・山口県・岡山県の遺品整理・生前整理業者【こころテラス】
こころテラス(有限会社L.A.P)
〒731-5127
広島県広島市佐伯区五日市5-7-13
TEL 0120-927-383
Copyright(C) こころテラス All Rights Reserved.