放置すると耐久性にもダメージあり!空き家のカビ対策
空き家のカビが生えやすい箇所
カビが好む場所は、窓を閉め切って換気がなされていない場所です。そこに湿気やホコリがあれば言うことなしです。
人の出入りがある家では常に空気の流れがあるので、湿気はたまりにくくなっています。その点空き家では、定期的に管理をしていても頻繁に換気することは難しいため、どうしてもカビにとって好都合の場所となってしまうのです。
掃除の行き届かない空き家はホコリもカビの栄養源となってしまいます。
空き家でカビが目立つところといえば畳です。
日焼けで変色させたくないからと新聞紙などをかぶせるのはやめましょう。湿気がこもってカビやすくなります。湿気予防のためには畳は上げておきます。
その他には、押し入れ、クローゼットが挙げられます。狭い空間は扉を閉めてしまえば内部の空気が動くことがありません。そのような狭い空間で結露や湿気が発生すれば逃げ場がなくなってしまいます。洋服や物がびっしりとすき間なく詰め込まれていれば、さらにカビが生える確率は上がります。
親の代の家であれば、大きな箪笥などもそのままにしてあるかもしれません。家具が壁にぴったりつけてあれば、家具と壁の間に空気が通らずカビが生えやすくなります。
家具と壁の間には少しすき間を開けるようにしましょう。できるならば北向きの外気と接する壁側は避けるようにすると良いでしょう。
下駄箱や靴も要注意です。
玄関先は風通しも悪く、下駄箱は気密性も高くなっています。湿気が溜まり、汚れが染み付いた靴がしまい込まれていればカビは生えます。吸湿材を置くなり、定期的に開け放ち風を通しましょう。
窓周りも要注意箇所です。
人が住んでいる家では窓ガラスに結露はつきものですが、空き家でも無縁ではありません。人が生活している家よりは被害は少ないですが、結露はカビの元となります。空き家であればこまめにふき取ることができません。窓周りやカーテンがカビの餌食となってしまいます。
放置しておくとどうなるか
人が住まなくなると家は傷みが進みます。
長い間人が住まず、まめに空気の入れ替えをしていなければ、中の空気はよどみ湿気やホコリが溜まっていきます。そのため空き家はカビの温床となりやすいのです。
カビはいったん繁殖させてしまうと、掃除しても完全に除去することは難しく再発しやすくなってしまいます。空気中に浮遊したカビの胞子が空気中の水分を取り入れて芽を出し、壁や畳で繁殖し色や形を変化させていくのです。繁殖が進む前に対策を取ることで、結果的には手間も時間も節約できます。
畳や床、壁などの表面はもちろんのこと、見えない建材や床材の奥深くまでカビは入り込んでいきます。放っておくと住宅そのものに重大な影響を及ぼすこととなるのです。建材の腐食を早め、シロアリも発生しやすくなります。ひいては住宅全体の耐久性にダメージを与えることとなります。
そうなると家の価値が下がるだけではなく、倒壊の危険もはらんできます。自治体から解体の勧告が出されるかもしれません。
この先誰かが住むことになったとしても、カビ臭さに悩まされることにもなるでしょう。さらには喘息やアレルギーなどの病気を引き起こすかもしれません。体力がなく抵抗力の弱い高齢者や乳幼児、妊婦が家族にいるならば、なおさら注意が必要です。
カビ対策の方法
カビ対策は「換気」と「掃除」につきます。
巡回に訪れた際に換気するならば、一カ所だけを開けるのではなく風が通り抜けるようにします。窓を開けたならば反対側の窓も開け、空気の流れを作りましょう。夏場などは虫が入ってくるのを防ぐため、網戸は閉めておきましょう。トイレや浴室も開け放ち、押し入れやクローゼット、靴箱も忘れずに開放します。
部屋の中も空気の流れを妨げないよう、ついたてや家具など余計なものを置かないように心がけてください。毎回でなくても構いませんが、余裕があればカーテンや畳を外に運び出して天日干しできれば理想的です。
換気扇を常時回しておけば良いように思えますが、梅雨時や降雨時は逆効果です。また、夏場などの高温多湿となる時期には、日中は換気口を閉じておき、夜になってから風を通すと効果的です。
カビの繁殖には水分のほかにホコリも必要とします。
まず、ほうきやハタキで壁や家具のホコリを床に落とします。高いことろから順に進めておくと効率よく進められます。小さな虫の死骸も落ちているので、まとめて取り除きます。
次は拭き掃除でしっかりと汚れを取り除きましょう。
その後、隅々まで拭き掃除を行います。拭いた後に水気が残ってしまうと湿気となるので、しばらく時間をおいて乾かしましょう。この時間を利用して庭木の剪定や草取りをするのもよいでしょう。
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