近隣にも大迷惑!空き家の害虫対策

空き家を放置すると、ゴキブリやシロアリ、ムカデ、ハチなどの害虫が住みつきます。人がいなければ駆除されることもなく、どんどん増えてしまいます。

不衛生になってしまうほか建物にダメージを与え景観が悪くなるなど、近隣にまで迷惑をかけることになってしまいます。空き家解体時には、巣くっていた害虫が一斉に近隣に逃げ出すことがあります。事前に対策を施すべきです。

どんな害虫が発生するか

空き家を放置しておくと害虫が発生し、建物にダメージを与えるだけではなく近隣にまで被害を及ぼすことがあります。具体的にはどのような害虫でしょうか。

【ゴキブリ】
嫌われる害虫として真っ先に挙げられるゴキブリ。餌となるものがある場所ならばどこにでも住み着きます。ゾロゾロと出入りしている姿だけでも気分を悪くするのに、衛生的にも環境を悪化させます。

駆除剤や捕獲機はドラッグストアでも簡単に購入することはできます。しかし、害虫の代表格ともいえるものなので、駆除の対象となることが多く耐性がついたため、市販の殺虫剤が効かないことも珍しくありません。

根本的に解決するためには専門業者の手を借りるのが間違いありません。駆除した上で、侵入経路を断ち今後の発生を防ぐこともできます。

【シロアリ】
全国の空き家の大半が木造住宅です。それだけに空き家倒壊の原因となるシロアリは、大きな脅威です。
空き家に住み着くシロアリはヤマトシロアリという種類で、温かく湿気のある場所を好みます。日の当たらないところであれば、なおさらです。換気されない空き家は格好の住みかとなってしまいます。

シロアリを放置していると、建物を支える土台や柱など大事な構造部分が食い荒らされていきます。このため空き家が傾くなど、甚大な被害があります。万が一倒壊し通行人が怪我をするような事態に陥れば、所有者が管理責任を問われます。

【スズメバチ】
空き家の敷地内に蜂が巣を作ることもあります。

基本的にはちょっかいを出さなければ人間を襲うことはありません。しかし、8月から10月にかけては働き蜂が活動を始める時期で、巣に近づいただけで一斉に攻撃してくることもあります。刺されると体質によっては命に係わるケースもあるため、近隣住民が脅威に感じます。

【蚊】
梅雨明けのタイミングで庭木や雑草の手入れをしないと、夏に向けて蚊が大発生する場合があります。中でも、池がある空き家は要注意です。水はけが悪く、常時水たまりがあったり、バケツやじょうろが放置されたりしていても同様です。

たまった水にボウフラがわいていないか確認し、ボウフラがいた場合には原因を取り除きましょう。

【ムカデ】
その不気味な外観とともに、忌避すべきなのが毒です。ムカデに噛まれると激痛が走り、発熱や嘔吐を引き起こすこともあります。
暗く湿気のある場所を好みます。

害虫の発生原因

害虫は室内の食料や食べかす、床に落ちたフケや剥がれ落ちた皮膚を求めて忍び込んできます。人が住んでいなくとも、空き家にはゴミやこうしたエサが残されています。そして、人の気配がなく危険もないため、安心して繁殖することができる場所なのです。

定期的に管理を行っていなければ、発生しても駆除されることがありません。いったん発生してしまうと、どんどん増殖する一方です。管理されていなければ水道管が干上がって、排水口からも虫が上がってきます。熱くなる時期に水は蒸発しやすくなり、しばらく放置しているだけで小さな虫がわいてきます。

こうした害虫が多くいれば、肉食のムカデも誘われて入り込んできます。
猫やネズミも侵入するようになれば、死骸や糞なども放置されます。そこにまた虫が集まることになり、ますます家は荒れていくでしょう。

放置することで起こるトラブル

ゴキブリや蚊、スズメバチが大量発生すれば、近隣の住環境は脅かされます。
自分の家の庭で子供を遊ばせることもできず、洗濯物を干すのさえもためらってしまいます。虫が入り込まないようにと締め切っているのも精神的な苦痛です。

蚊などの害虫は有害なウイルスを媒介し、感染症を引き起こすことも問題視されています。
ムカデやハチは刺されると腫れあがり、幼児や高齢者には危険な存在です。体の細いムカデは、知らないうちに家の中に入り込み靴の中や布団に紛れてしまうので、一度被害に遭うと安心してくつろげなくなってしまいます。

害虫対策について

害のある虫を寄せつかないためには、やはり定期的に人の手を入れることです。室内の掃除と換気を定期的に行い、排水口も干上がらないように気を付けます。

庭木も剪定し敷地内の雑草もサッパリさせましょう。廃材やがれき、落ち葉などもムカデが住みかにしてしまうので撤去します。

もし途中でスズメバチの巣を見付けた場合は、強力な毒を持っているので専門業者に依頼して駆除してもらいます。

侵入させないために、使わない排水口は栓をします。エアコンの管やサッシの下など、およそすき間のある部分はテープでふさぎましょう。

解体時の注意点

空き家を解体することにしても、害虫のことを頭に入れておく必要があります。

空き家に住み着いたシロアリやゴキブリなどの害虫は、解体工事を境に近隣の家に逃げて行ってしまいます。トラブルを未然に防ぐためには、事前に対策を立てる必要があります。

自分で燻煙材や駆除剤を使うか、専門の害虫駆除業者に依頼するなどしましょう。

解体の日取りが決まったならば、あらかじめ近所へ伝えておくとよいでしょう。害虫がはい出てくる可能性があるとわかれば、近所の人も窓を閉めるなり洗濯物を外に出さないようにするなり手の打ちようがあります。

解体をするにあたって近所にも騒音や土埃などで迷惑をかけることになるので、できることならば一度あいさつに出向いておくと余計なトラブルを回避できます。

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