引っ越しの片付けが終わらないときの対処法
引越しの荷造りが終わらないからといって、袋詰めにしてはいけません。トラックに積みにくく、破損の恐れもあります。
荷造りは依頼者の責任なので、当日終わっていなければ業者が帰ってしまいキャンセル料まで発生してしまうかもしれません。「間に合いそうにない」と思ったら、早めに業者に相談しましょう。不用品が多ければ専門業者に依頼する方法もあります。
荷造りに袋詰めNGな理由
荷造りが遅々として進まず、引越し期日が迫ってくると焦りが生じます。荷物に応じて段ボールの大きさを選び、開いて底をガムテープで止め、重いものから順にすき間のないように考えながら詰めていく…こんな作業一つとっても面倒極まりありません。時間のない中、テトリスのように空間を埋めていくのは時間の無駄とさえ思えてきます。
そこに、レジ袋やごみ袋があったとします。
つい、これに入れてもいいのではないかと思ってしまうかもしれません。袋に詰め込むだけならば、順番や形を気にせずバンバン放り込むだけで良さそうです。しかし、引越し業者が用意してくれる梱包材は段ボールです。見積もりの際にも、袋ではなく段ボールに詰めるよう説明もあったかもしれません。
これはなぜかというと、トラックに効率的に詰めないからです。
積み込みの終わったトラックの荷台を見れば一目瞭然ですが、荷台には整然と段ボールが積み上げられています。四角の箱であることで、無駄なすき間なくきっちりとスペースを有効活用できるのです。段ボールに入らない自転車やゴルフバックなどは手前に残ったスペースに置かれます。四角い箱であることで、荷崩れして中身が散乱することも防げますし、なにより耐久性が上がり破損が防げます。
これが袋詰めであったならば、積み上げることができません。山が雪崩を起こしてしまいます。薄くて破れやすい袋では破損も心配です。荷造りには段ボールを用意しましょう。
キャンセル料や追加料金の可能性
片付けが終わらず引越し当日を迎えたらどうなるのでしょう。
業者が部屋の内情を見て到底間に合わないと判断すれば、拒否されることもあります。荷造りはあくまで依頼者の責任となるので、それがなされていなければこちらに非があることになります。既定のキャンセル料を支払い、引越しも振り出しに戻ってしまいます。
繁忙期の引越しであれば、すでにスケジュールが詰まっていて希望の日取りで引越しできないかもしれません。
片付けが間に合わない場合の対処法
本来ならば引越し当日までに準備を終わらせるのべきですが、どうしても間に合いそうにないという時は早めに引越し業者に連絡をしましょう。業者も当日になって無理だと言われるよりも、事前に連絡がある方が対応の余地があります。
国土交通省の定めた標準引越運送約款によると、2日前までのキャンセルはキャンセル料が発生しません。まだ日数があり全く手つかずというのであれば、今回の引越しは諦めて仕切り直しという方法もあります。ただし、一部の業者は独自の約款をもうけていることもあるので、契約内容を再度確認してからにしてください。
キャンセルまでいかなくても、日程に余裕があれば延期や午前便を夜便に変えてもらえるかもしれません。
追加で料金がかかるのを承知できるのであれば、別途梱包サービスをお願いするもの一つの方法です。
当日になって作業員がいきなり手伝わされることになったとしたら、運搬以外に頭数が取られることになります。スケジュールも狂いますし、何より梱包専門スタッフでもないので丁寧さよりも、とにかく詰め込むことが優先になってしまいます。結果、何がどこにしまわれたのかもわからず、新居で開梱する際に困ることになるでしょう。さらに、予定にない作業ですので追加料金も高額になる可能性もあります。
事前にオプションとして依頼するのであれば、専門の手慣れたスタッフが来てくれ料金も明朗です。
日程も変えず、人にも梱包を頼みたくないなら何とか実行するしかありません。
洗濯機や冷蔵庫などの大型家電や家具を中心に、自力では運べなさそうなものから持って行ってもらいましょう。家電類は業者に梱包をしてもらった方が破損の恐れが少ないです。専用の梱包資材を持ち込む業者もあるので、任せしましょう。
それ以外では、重い書籍や壊れやすいフィギュアや工芸品などが運びにくいものです。
カーテンや照明器具も存外かさばるものです。必要がなければ持って行ってもらいましょう。
業者の引越しが終わったら、落ち着いて荷造りし自分で新居へ運びます。車を使うことになりますが、遠方であれば宅配便となるでしょう。蓋の空いた調味料などはクール便で日付指定にして送ると便利です。
荷造りの量が多い場合は引っ越し業者でなく専門業者に依頼することをお勧め
そもそも引越しの準備が終わらないのは、家の中に荷物が多すぎることに原因があります。
長年開けたことのない段ボールや、しまい込んだままの食器や洋服はありませんか。何年も使ったことがないのであれば、この先も日の目を見ない可能性が高いです。
この際、新居にまで不用品を運ぶことはやめましょう。
多少の不用品なら引越し業者に処分を依頼できます。ただし、処分するのは引越し当日となります。大量の不用品が出てくるのであれば、専門業者に依頼する方が安くあがります。不用品を処分するだけでなく、売れそうな書籍やCD、家電などを買い取ってくれる場合もあります。額は期待できませんが、引っ越し代の足しにできます。
また、ゴミや不用品が無くなってから、引越しの見積もりをお願いする方が安い見積となります。なにより、スペースができるので荷造りもしやすくなります。
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