整理整頓に必要な片づけ力とはどんな力?ある人ない人の違い

部屋をキレイに保てる人は片づけ力のある人です。反対に、汚部屋やゴミ屋敷の住人はもとより、しょっちゅう部屋を散らかしてしまう片づけ下手な人も、片づけ力が全くないか、足りないといえます。どうして、このような違いができてしまうのでしょうか?

今回は、片づけ力とは具体的にどういうものなのかを、片づけられない人と片づけのできる人の特徴を比べながら紹介します。

部屋が汚れても気にならないという人でなければ、片づけ力のある人の行動から学べば、片づけ力が身について実行できるようになります。

片づけ力がない人とは?

汚部屋やゴミ屋敷は、物の整理がつけられない、片づけられない人によってつくられます。片づけられない人の中には、高齢であったり、精神的、肉体的な障害が理由の人もいますが、ちょっとした考え方の違いで片づけられなくなる場合もあります。

片づけられない人は、片づけ力のない人です。特徴としては、「物をもらったり買ったりするのが好き」「物を捨てられない」「必要な物と不要な物の判断がつけられない」「物をしまうことができない」などがあります。

物は、買うだけ買って捨てなければあっという間に部屋の中にあふれてしまいます。片づけ力のない人は、必要な物だけを買って、要らなくなった物は捨てる、という基本的なことができない上に、買うこと自体に楽しみを感じて買った物をどういう風に収納するかを考えないのです。

また、物が捨てられないことに関しては、「いつかまた必要になる」とか、「もったいない」と思って、結局、部屋の中に放置してしまっています。一度手に入れたものを手放せないのは、物に対する執着があったり、自分が本当に必要な物がどういうものかを判断できないことが原因です。

捨てることはできても部屋の中がいつも雑然としている、という人もいます。定期的に断捨離をしているのに、どうも部屋がスッキリしないというのは、物のしまい方に問題があります。部屋をどのようにしておきたいのか、理想的な部屋の状態をイメージできないのも理由のひとつです。

片づけ力とは?

「片づけ力」は、物に対する適切な対処の仕方、言ってみれば、物との上手なつき合い方ができる能力です。

片づけ力のある人が買い物をするときは、その時の気分に左右されることなく、本当に必要な物や気に入った物をよく選んで買います。そして、使えなくなった物、必要のなくなった物はちゅうちょなく処分できます。

片づけ力のある人の部屋は、床に物が散らかることはありません。物の納まる場所は決まっていて、いつも使う物はすぐに取り出せる場所にしまってあります。使う頻度の少ない物も、ちゃんと分類して必要な時に探す時間がかからないように整理整頓しています。

そして、片づけ力のある人の一番の特徴は、部屋をいつもキレイにしておける持続力にあります。いつもは汚いけれど、思い立ったら一時だけはキレイにできるというのでは、片づけ力が足りません。部屋の中の秩序をキープし続けることに片づけ力が最も威力を発揮するのです。

片づけ力を身につけるには

片づけ力を身につけたいと思ったら、まず、自分を知ることから始めましょう。今、自分の部屋はどのような状態で、自分はどのような精神状態なのかを客観的に見てみることが大切です。部屋の中に明らかにゴミが散らかっている場合、精神状態が落ち込んでいる可能性があります。最初の一歩として、ゴミ捨てから始めるのがいいでしょう。

ゴミはないけれど部屋が散らかってる状態なら、自分の部屋をどのような部屋にしたいかを決めましょう。ただ何もないスッキリとした部屋なのか、自分の好みに合ったインテリアを楽しみたいのか、いずれにしても、部屋のあるべき姿を思い描きましょう。

あるべき姿を描くことができたら、部屋にある物たちの置き場所を決めましょう。納まる場所を失っている物は、理想の部屋のことを思い起こして、必要かどうかを判断して処分する物は処分してしまいましょう。その上で手元に残った物は、取り出して使いやすいように収納していきます。

収納していく過程で、どこに何があるかをきちんと記憶しておきましょう。この記憶力が、片づけ力に必要になります。記憶するのが難しければ、しまったものとしまった先をメモに残しておくとか、記憶しやすい整理のしかたを心がけるなどで、片づけ力をアップできます。

片づけ力とともに必要なのが維持力です。一度キレイにした部屋をずっとキレイなままに保つために、余計な物は極力買わない、使ったら元の場所に戻す、壊れたり使えなくなったらすぐ処分して代わりの物が必要であれば入手する、を心がけましょう。

愛着のあるものはメンテナンスして長く使うのが理想的ですが、使えない物を長く放置してしまうと、また物が増えてしまうので、本当に直してまで使うかどうかはっきりさせておきましょう。

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