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母の遺品整理を業者に依頼 父の心境にも変化が

2017.04.26

こんにちは、こころテラスです。このコラムでは全国の方からいただいた遺品整理・生前整理の体験談をご紹介しています。(弊社にご依頼いただいた案件ではありません。ご了承ください)

 近居の母 53才で突然の心筋梗塞

去年の6月に母親が急性心筋梗塞で亡くなりました。53才の若さでした。私と4才の長男と2才の次男が、海に遊びに行っているあいだに発作を起こしてしまったのです。

私の家と母の家は同じ敷地内にありました。ですので、その日の朝ごはんを2才の次男は母の家で食べました。それから、「海に遊びに行くから」といって次男を母の家から連れ出して出掛けました。母が最後に言った言葉が「ちゃんと次男にご飯食べさせてよ」でした。その日の夜に海から車で帰ってくる途中、妻から電話がありました。父が仕事から帰宅し、倒れている母を発見したそうです。
亡くなってしばらくのあいだ父は辛そうにしていました。そんな父親を見守りつつ、残った家族を自分が守っていこうと決意を固めました。

業者に頼んで遺品整理

そこで問題となったのが、母の遺品整理です。実は母親はなかなか物を捨てられない人でした。古い切手箱やら着物やら、新聞紙も山積みになっていて、はっきり言って「汚い」家でした。

「この際だから、掃除屋さんに頼んで家を綺麗にしてもらおう」
いつまでも母親の物ばかりに囲まれていては父も新しい生活を切り開けないし、踏ん切りがつくように片付けてもらってしまおう。と思って清掃会社に連絡しました。

清掃会社さんは日取りを決めると、さっそく来てくれて、清掃を開始してくれました。

「みるみるうちに家がスッキリしていく」「家ってこんな広かったんだ」と感じました。清掃会社さんも丁寧に、「こちらはどうされます?」と、着物などのお金になりそうなものを処分していいかどうか聞いてくれます。「あ、それは別にまとめておいてください」と言うと、「わかりました」と別の段ボールに保管しておいてくれました。着物は後日、着物買取の出張サービスの人に来て、買い取ってもらいました。けっこういい値段が付きました。

生前整理への意識も芽生えた

スッキリした家になって、父は「俺も生前整理しておくかな」なんて言っています。どちらかと言うと父は物事をきちんとしておくタイプです。今回、清掃会社さんに遺品整理をしてもらったのを見て、けっこう感動したようでした。相続する子供たちが処分に困るようなことがないように、生前整理って大切なんだなあと思います。

今回の件で、父も私も整理の大切さを学びました。母が亡くなったことで気づかせてもらったこの気持を、これからも忘れずにいようと思います。

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